関数の本体(Function Body)とは、関数の処理内容を記述する部分のことです。関数が呼び出されたときに実行される具体的な命令や操作が書かれています。
関数の本体の特徴
- 処理内容を定義する
関数の本体には、引数を使用した計算やデータ処理、条件分岐、繰り返しなどの命令が記述されます。 - ブロックで囲む
関数の本体は、波括弧{ }
の中に記述します。 - 戻り値の処理を含む場合がある
関数が値を返す場合、本体内でreturn
文を使って返します。
構文
関数の構成は以下のようになります:
戻り値の型 関数名(引数リスト) {
// 関数の本体
}
具体例
以下は、C++の例です:
1. 簡単な関数
int add(int a, int b) {
int result = a + b; // 処理内容
return result; // 計算結果を返す
}
- 関数の本体:cppコードをコピーする
{ int result = a + b; return result; }
2. 本体が複雑な関数
void PrintNumbers(int start, int end) {
for (int i = start; i <= end; i++) { // 繰り返し処理
printf("%d\n", i); // 数字を出力
}
}
- 関数の本体:cppコードをコピーする
{ for (int i = start; i <= end; i++) { printf("%d\n", i); } }
本体内での主な構造
- 変数の宣言
本体内でローカル変数を宣言して使用します。cppコードをコピーするint x = 10;
- 条件分岐
if
やswitch
などで条件による処理を分岐します。cppコードをコピーするif (x > 0) { printf("Positive"); }
- 繰り返し処理
for
,while
,do-while
などを使います。cppコードをコピーするfor (int i = 0; i < 10; i++) { printf("%d ", i); }
- 戻り値を返す(必要なら)
関数の結果を呼び出し元に返します。cppコードをコピーするreturn x * 2;
MQL4の例
MQL4でも、関数の本体には同様に処理内容を記述します。
例: 移動平均を計算する関数
double CalculateAverage(double value1, double value2) {
double average = (value1 + value2) / 2; // 処理内容
return average; // 平均を返す
}
- 関数の本体:mql4コードをコピーする
{ double average = (value1 + value2) / 2; return average; }
注意点
- 本体は関数ヘッダに一致する必要がある
関数の引数や戻り値は、関数ヘッダに記載した型と一致する必要があります。 - 本体内のローカル変数は関数外からアクセスできない
関数内で定義した変数(ローカル変数)は、その関数の内部だけで有効です。 - コードの可読性を保つ
本体が複雑になる場合、コメントや適切なインデントで見やすくすることが重要です。
まとめ
- 関数の本体は、関数が実行する具体的な処理を記述する部分。
- 処理内容によって、計算、条件分岐、ループ、戻り値などを記述する。
- 本体が明確で読みやすいコードは、プログラム全体の品質向上につながります。
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