関数 と 変数

MT4プログラミング

関数変数 は、プログラムを書くうえで基本的な要素です。それぞれの役割や使い方を簡単に説明します。


1. 関数(Function)

概要

関数は、特定のタスクや処理をまとめたコードのブロックです。
必要なときにその処理を呼び出して使うことができます。

特徴

  • 再利用可能なコードを作るための仕組み。
  • 引数を受け取り、何らかの処理をして結果を返す場合があります。
  • プログラムの構造を整理し、可読性を向上させます。

構成要素

  1. 名前(Name): 関数を呼び出すときの識別名。
  2. 引数(Arguments): 関数に渡す入力データ(必要な場合)。
  3. 処理内容(Body): 実行するコード。
  4. 戻り値(Return Value): 処理結果を返す値(必要な場合)。

例(MQL4の関数)

mql4コードをコピーする// 関数の定義
double CalculateSum(double a, double b) {
   return a + b; // a と b を足して結果を返す
}

// 関数の呼び出し
double result = CalculateSum(10, 20);
Print("合計: ", result); // 出力: 合計: 30

2. 変数(Variable)

概要

変数は、データや値を一時的に保存するための箱のようなものです。

特徴

  • プログラム中でデータを保存、更新、参照するために使います。
  • 各変数には、識別名(名前)とデータ型があります。
  • 値は実行中に変更可能です(変更不可の定数もあります)。

構成要素

  1. 名前(Name): 変数を識別するためのラベル。
  2. データ型(Type): 保存できるデータの種類(例: 整数、実数、文字列)。
  3. 値(Value): 実際に保存されるデータ。

例(MQL4の変数)

mql4コードをコピーする// 変数の宣言と初期化
int number = 10;          // 整数型の変数
double price = 123.45;    // 実数型の変数
string message = "Hello"; // 文字列型の変数

// 値の変更
number = 20;
Print("新しい値: ", number); // 出力: 新しい値: 20

関数と変数の違い

特徴関数変数
役割特定の処理を実行するデータを保存する
構成要素引数、処理内容、戻り値名前、データ型、値
利用目的処理の再利用と整理値やデータの一時保存と操作
計算処理、データ取得など数値、文字列、配列などの保存

関数と変数の組み合わせ

関数と変数は、一緒に使うことでプログラムを効率的に動かせます。

例(関数で変数を利用)

mql4コードをコピーする// 関数定義
double CalculateSquare(double num) {
   return num * num; // num を二乗して返す
}

// メイン処理
double value = 5;
double square = CalculateSquare(value);
Print("数値: ", value, ", 二乗: ", square); // 出力: 数値: 5, 二乗: 25

関数は「処理」、変数は「データ」の役割を果たし、プログラム全体を成り立たせる基盤になります。

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