MQ4ファイルとEXファイルの違い
MQ4ファイル と EX4ファイル は、MetaTrader 4(MT4)プラットフォームで使用されるプログラムファイル形式ですが、それぞれの役割や性質が異なります。
1. MQ4ファイル
概要
- MQ4 は、MQL4プログラムのソースコードを記述したファイルです。
- 人間が読み書き可能な形式で記述されています。
特徴
- 内容
- 自動売買プログラム(EA)、カスタムインジケーター、スクリプトなどのコード。
- プログラマーが直接編集可能。
- 可読性
- プログラムのロジックや構造を理解するために用いられます。
- 他人がコードを読むこともできるため、オープンソースとしての性質があります。
- 拡張子
.mq4
で保存されます。
- 使用方法
- MetaEditorで開いて編集。
- コンパイルすることで、MetaTrader 4で実行可能な形式(EX4ファイル)を生成します。
例
mql4コードをコピーする// Moving Average Example
int start() {
double ma = iMA(NULL, 0, 14, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0);
Print("Current Moving Average: ", ma);
return 0;
}
2. EX4ファイル
概要
- EX4 は、MQ4ファイルをコンパイルして生成される実行可能ファイルです。
- コンピュータが理解できる機械語に変換されています。
特徴
- 内容
- コンパイルされたバイナリデータ。
- 人間が直接内容を理解することは難しい。
- 可読性
- ソースコードが隠蔽されているため、他人にロジックを知られたくない場合に適しています。
- セキュリティや著作権保護の観点で利用されます。
- 拡張子
.ex4
で保存されます。
- 使用方法
- MetaTrader 4に直接インポートして使用。
- 編集や変更はできず、再コンパイルも不可能。
両者の比較
特徴 | MQ4ファイル | EX4ファイル |
---|---|---|
内容 | ソースコード | コンパイル済みバイナリ |
編集の可否 | 編集可能 | 編集不可 |
生成方法 | MetaEditorで作成 | MetaEditorでMQ4をコンパイル |
実行環境 | MetaEditor | MetaTrader 4 |
可読性 | 高い(人間が読める) | 低い(機械語) |
利用目的 | 開発・学習・テスト | 実行可能なプログラムの提供 |
保護性 | 他人にロジックを見られる可能性あり | ロジックが隠蔽される |
まとめ
- MQ4ファイル
- プログラミングを行う際に使用するソースコード。
- 開発者やプログラマーが編集するためのファイル。
- EX4ファイル
- 実行可能なファイル形式。
- MetaTrader 4で動作させる目的で使用される。
開発時は MQ4ファイル を編集し、完成したら EX4ファイル にコンパイルして使用します。
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