コンパイル(compile)とは、プログラミング言語で記述されたコードを、コンピュータが直接実行できる形式(機械語)に変換プロセスすることを目指します。コンパイルを行うソフトウェアを「コンパイラ」と呼びます。
コンパイルの主な目的
- コードを実行可能な形式に変換
- 人間が書いたプログラム(ソースコード)はコンピュータにとって直接理解できません。
- コンパイルはソースコードを、コンピュータが理解できる形式(実行ファイルやバイナリコード)に変換します。
- エラーの検出
- コンパイラはコードを解析し、構文エラー型やエラーなどを検出します。
- プログラムの誤りを実行前に発見できます。
コンパイルの流れ
以下は一般的なコンパイルのプロセスです:
- ソースコードの(構文解析)
- コードの正確性(文法や型)を確認します。
- 例:
if
文やfor
ループが正しいかどうか。
- 中間コード生成
- ソースコードを抽象的な中間形式に変換します。
- 最適化
- 実行速度やメモリ効率を向上させるためにコードを改善します。
- 機械語への変換
- 中間コードを実際にコンピュータが理解できる形式(バイナリ形式)に変換します。
- リンク
- 必要なライブラリと外部コードを結合し、実行可能なファイルを生成します。
MQL4におけるコンパイル
MQL4では、MetaEditorというツールを使ってコンパイルを行います。
- MQL4ファイル作成
ソースコードをファイルとして.mq4
保存します。 - MetaEditor でコンパイル
F7
キーを押すか、「コンパイル」ボタンをクリックすると、コードがコンパイルされます。 - コンパイル結果
- エラーがなければ
.ex4
ファイル(実行可能ファイル)が生成されます。 - エラーがある場合は、MetaEditorの「エラーリスト」にエラーメッセージが表示されます。
- エラーがなければ
コンパイルとインタプリタの違い
- コンパイル型言語(例: C、C++、MQL4)
- 事前にコンパイルして実行ファイルを生成します。
- 実行速度が速い。
- インタープリタ型言語(例: Python、JavaScript)
- 実行時にコードを段階的に翻訳します。
- 実行速度が遅いが、デバッグしやすい。
コンパイルの重要性
コンパイルは、コードを効率的かつ正確に動作させるために必要なプロセスです。 特に MQL4 のような金融市場で使う自動売買プログラムでは、エラーのない状態でコンパイルを完了することが信頼性の高いプログラム作成の始まりになります。
コメント